特集 保健所保健婦
地区の要求にこたえる働き方をめぐって
何故忙しいのかを検討する
自らの勉強と人不足の解決と
A生
pp.39-40
発行日 1963年3月10日
Published Date 1963/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202774
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はじめに保健婦業務の発展段階を簡単にふりかえってみると昭和12年保健所が設置され,続いて国民健康保険制度ができて各市町村の国保に保健婦がおかれるようになった.昭和16年に保健婦規則が実施され,その後日が浅いとはいえ戦時中,戦後と目まぐるしく変る社会と共に20年の歳月を経過している.
保健婦は原則として家族を中心とした総合保健婦事業の形をとり,家庭訪問に重点をおいてなされてきたが時代の流れと共に保健婦の業務内容も拡大されてきた現在,保健婦は果して地区住民の要求にこたえ時代の発展にそった業務がすすめられているだろうか,ということは私の疑問であり悩みである.新しい業務は次々と進められてゆく中にあって,かけ声だけが素通りして地についた業務はすすめられず,あせりを感じながら保健婦業務そのものだけが浮上っているのではないだろうか.
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