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ニューヨーク州のスクールナース
千野 静香
1
1看護協会
pp.45-48
発行日 1962年5月10日
Published Date 1962/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202573
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明日を背負う若人の健康が,正しく維持され増強される基盤をやしなう場所である教育機関で,とくに重視される保健,すなわち学校保健の重要性は洋の東西を問わず,みのがせにできない大切なことです.筆者が1957〜1960年米国留学中にみた,ニューヨーク州のスクールナースとその働きについて思い出すままにその一端を紹介してみたいと思います.
現代の学校保健が健康教育と健康管理と学校保健事業の三通りから成つていることは,世界共通のようですが,健康教育はすなわち健康に関する項目を内容とする保健学習であつて,これには主として体育科,生物科,社会科,家庭科などの専門的な保健科の学習が関連し,また同時に合せて健康指導を行なうことにあり,健康管理は広く学校の環境の衛生的管理,生徒職員の生理的な健康管理が含まれており,学校保健事業としては学校医,歯科医または歯科衛生士,養護教諭その他の保健に関する専門家がこの担当に当たるわけです.
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