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ニューヨーク大学病院での出産
山岸 美和子
pp.70-71
発行日 1971年4月1日
Published Date 1971/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204119
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1969年9月26日,ニューヨーク大学(NYU)Medical Center 8階産科病棟で,予定通り早朝7時30分帝王切開の準備開始,陽気な麻酔医が歌を口ずさみながら馴れた手つきで準備を進め,私にも何かと話しかけてきます。大きなガラス越しに主治医のDr.Morrisら3人の医師が青い手術着の裾を大きくまくり,手をゴシゴシ洗っている姿が見えます。看護婦さん達はテキパキと道具を整えています。私は,ふと,ベン・ケーシーの一場面を思い出しました。やがて,麻酔開始です。……記録によれば午前8時40分,体重3020g,身長50cmの女児を出産。名前は「美奈」。"百聞は一見にしかず"で,出産は私にとって研究生活と共にアメリカの病院を内側から眺める貴重な体験となりました。
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