海外事情
ニューヨーク州の保健行政・1—ニューヨーク州保健省の歴史,組織と機能
ホスラー 晃子
1,2
Akiko S. Hosler
1,2
1ニューヨーク州保健省慢性病疫学課
2ニューヨーク州立大学公衆衛生大学院
pp.826-829
発行日 1999年11月15日
Published Date 1999/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902192
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アメリカは連邦制で,各州が国のように機能し,法律も行政の形態も州によって非常に異なっている.ニーヨーク州の保健,医療行政の中心は,Department of Health(保健省)で,総勢8,000名の職員を擁するアメリカでも最大級の州官庁である.他州では,保健,医療行政と福祉行政を一本化しているところもあるが,ニューヨーク州の場合は分業の形態をとどめている.保健省の他にも,Department of Family Assistance(家庭福祉),Office of Mental Health(精神保健),Office of Mental Retardation & Developmental Disabilities(精神障害と知的発達障害),Office of Alcoholism & Substance Abuse Services(アルコールと薬物乱用),Office for the Aging(老人問題)といった州の省庁があり,それぞれの分野を独立して担当している.このシリーズでは,ニューヨーク州の保健,医療行政を公衆衛生の視点から,保健省の活動を通して紹介する.今回は保健省の歴史,組織と機能についてまとめてみた.
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