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四国路から
栗原 弘
pp.10
発行日 1962年4月10日
Published Date 1962/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202540
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松山市・高知市と急行便でいそがしい旅をしました.南国土佐は暖かいそといい気になつていたら,松山からの国鉄バスで四国山系を横断したときなど,寒気でガタガタ爪先まで冷えこみました.
雪をいただく連峰,ツララ垂れさがる崖っぷち,そして海抜700m余の三坂峠の展望台から,広々とした平野瀬戸内を眺めて,久しく都塵にまみれ,喧騒を意に介さなかつた都会生活のアカがすがすがしく洗い流され,自然の中でいい知れぬ感動をおぼえたものでした.
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