連載 病院めぐり
―公立学校共済組合―四国中央病院
浜田 信一
1
1四国中央病院
pp.882
発行日 2008年6月10日
Published Date 2008/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101801
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四国中央市はその名のとおり四国の中央付近に位置しており,四国縦断自動車道と四国横断自動車道(通称Xハイウェイ)の交点にあります.このハイウェイを使用すると四国の4つの県庁所在地まですべて40~60分で行くことができ,交通の要所として非常に便利な場所です.古くから製紙工業の町として栄え,大王製紙を筆頭に大小多数の製紙工場があります.当院の管理運営は公立学校共済組合が中心となっており,同じような病院が全国で当院を含めて8病院あります(ほかに東北,北陸,関東,東海,近畿,中国,九州).公立学校に関係ある仕事としては学校の先生の健診(人間ドック)が主で,四国中の先生が当院に集まってきて人間ドックを受けています.もちろん通常の診療においては学校の先生とはまったく関係なく行われており,近隣の住民が数多く受診しています.総病床数は259床で,診療科15科,常勤医29名の中規模総合病院です.
産婦人科に関していえば,四国中央市では数年前から分娩の取り扱いを中止する医療機関が相次いでいるため,当院の分娩数と手術数は急増しています.平成5年には年間130件しかなかった分娩件数は今では500件を超えており,約4倍に増加しています.手術件数も増え年間約250件です.最近は腹腔鏡手術や悪性疾患の手術が増えてきたのも特徴です.産婦人科に割り当てられている病床数は平成16年度が13床,平成17年度は17床,平成18年度は21床,平成19年度は30床とその数はどんどん増えています.産婦人科常勤医は現在3名ですが,とても3名では足りません.4人目の常勤医を切望しています.当院に少しでも興味のある方はぜひご連絡ください.
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