特集 保健婦教育制度—その問題点
その1公衆衛生業務と教育
保健婦教育制度の体系化をめぐつて
橋本 正己
1
1国立公衆衛生院衛生行政部
pp.11-14
発行日 1962年4月10日
Published Date 1962/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202541
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はじめに
昨年10月,公衆衛生教育制度調査委員(その後公衆衛生教育制度研究協議会に改組)による第1次中間報告が公表されて以来,これを中心に学会,地域職域の研究集会などにおいて,きわめて活発な論議が行なわれている.この報告は第1次として,医師,保健婦および環境衛生関係技術者の三つの職種にわたるものであるが,医師については成案に近いもの,保健婦については今後広く関係者の意見を徴すべき段階,環境衛生関係技術者については,教育制度の前提としての業務それ自体の再検討による確立を必要とするため,まず問題の所在と対策の方向を明らかにした段階のものであることが,報告者によつて説明されている.以下に問題を保健婦に限定して,これらの動きや中間報告に対する種々の反応,批判などについて,卒直に個人としての感想を述べさせていただくこととする.
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