講座
農繁期の保健指導について
豊田 文一
1
1富山県農協高岡病院
pp.23-28
発行日 1961年9月10日
Published Date 1961/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202402
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
農村の生活は労働も,栄養も,住居も,また生活上の慣習も都市と著しくちがつています.それはわが国の農作業は穀作に偏しており,気候の関係から季節的に閑繁の差がはげしく,ことに一毛作の地帯では特に著しいことが,その原因ともなりうるものです.
国土が狭いため,わが国の農家の大部分が小農および過小農に属しており,もつぱら肉体的労働による精農的,篤農的農業をとらざるをえない状態であります.
Copyright © 1961, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.