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九州大学温泉治療学研究所をたづねて
石原 隆良
1
1編集部
pp.55-56
発行日 1960年11月10日
Published Date 1960/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202215
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◇恵まれた環境◇
いでゆの街別府.ここは観光の地であると共にまた湯治の町でもある.別府の湯は湯量と共にその種類の豊富なことで有名であり,世界薬剤学会の認定した11種の分類のうち8種を有し,世界屈指の温泉と云われている.九州大学温泉治療学研究所はこうした環境にあり,岡山大学の三朝温泉や東北大学の鳴子温泉にくらべてはるかに立地条件に恵まれていると云えよう.
研究所の位置は別府市街の西北方に当る,鶴見丘と呼ばれる地区で敷地はおよそ3万坪,標高は平均130mあつて,高燥かつ年間を通じての気温の変化が少く,周囲は松林にかこまれ,東方及び南方には松林を越えて広々とした別府湾を望むことが出来る.療養地としても誠に好適である.
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