特集 事業所保健婦のすべて
事業所保健婦の実態—昭和32年の保健婦会の調査から
ソーシヤル・ドツク・グループ
pp.49-52
発行日 1959年12月10日
Published Date 1959/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201992
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これは32年度に行つた実態調査の分析である、最新のものがほしかつたが,残念ながら,32年の調査がもつとも新しいものであつた.実態調査の数字からは,その職業の将来性や業務の方向まで示唆されるものである.32年度の調査から,我々は事業場保健婦の行く手をどう考えたらいいだろうか.
事業所につとめている保健婦さんたちがどんな状況にあるのか,その実態をつかむことはなかなかむずかしいことのようです.昭和32年4月1日現在で調査した事業所保健婦実態調査結果報告(日本看護協会保健婦会事業所保健婦委員会報告)の第1報が私どもの手もとにある唯一の資料なのですが,ここから材料をもとめてその実態の2,3を御紹介しましよう.ただこの報告は回収された538枚についての集計ということで,母集団がどのくらいあるか(厚生省の統計では総数で約6000名が事業所につとめているといいますが)をはつきりさせないと全体への推定は困難ですし,もう1つ調査方法に調査論的な欠陥が少し見つかるのと考えあわせて確実な根拠を示すものとはいえないのですが,とりあえず他に資料がないのであえてここにとりあげてみたわけです.
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