講座
育児指導の簡易化のための考案—調乳計について
蒲生 逸夫
1
1和歌山県立医科大学
pp.36-38
発行日 1959年9月10日
Published Date 1959/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201938
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1.はじめに
小児殊に乳幼児の育児指導上最も大切なものは,発育栄養状態の判定及び調乳の指導であろう.
第1の乳児の発育栄養状態の判定は主観的及び客観的に総合しそ行うべきであるが,なかでも体重の過不足の程度が有力なよりどころを与えるのは言うまでもない.従前の状況をみると,一般に乳児の体重の過不足は発育標準表と比較するか,時には発育曲線又はノモグラムを用いて判定しているが,比較的面倒なので,大体の見当づけですましていることが多いのではなかろうか.
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