プラクティカル・メモ
血圧計を応用したPinch力計の考案
生田 宗博
1
1横浜市立大学病院,リハビリテーション科
pp.76
発行日 1974年1月15日
Published Date 1974/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100771
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手指の機能評価,義手の性能テスト,スプリントの効果判定等に,Pinch力の測定は不可欠な要素の一つと考えられる.この為にShrain-gageを用いたPinch力計等が開発されており,正確な計測が可能となって来た.しかし,これらのPinchカ計は高価な為,数を多く揃え気軽に持ち運び使用することが困難な面があった.
一方,C.J. Carthum等は医療面で常に使用されている血圧計を応用し,Pinch力計を作製する方法を考案し,これをリウマチ患者に使用し,痛みを伴うことなくPinchカを測定することに成功した.しかし,彼女らのマンシェット部分に工夫する方法は,いささか面倒であるためか,あまり普及していないようである.
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