特集 母と子をまもる保健婦
精神衛生大会から
家庭問題と精神衛生
チャールス・E・ヘンドリイ
1,2
1トロント大学
2社会事業部
pp.85-87
発行日 1959年5月10日
Published Date 1959/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201868
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昨年の12月に全国精神衛生大会が開催され,分科会の後つづいて第一生命ビルで総会及び講演会が行われた.講演は有名なカナダのチヤールス・Eヘンドリイ教授;マーガレツト・シード会長であり,国立精神衛生研究所の高木四郎先生であつた.内容はいずれも家庭と子供の問題である.今月の母子衛生の特集に関係深い問題であるので,講演の要旨を掲載した.
私達の社会が今日最も必要としているのは,過去を説明する歴史家でなく,未来を占う予言者である,とある人が述べているが,事実我々は今日,地球の住人として新しい栄誉ある夜明けに生存している.すなわち,文明の進歩に伴う,生活様式の変化,産業化,都会化,民主化,生活の俗化等,あらゆる社会上の変化が,経済,政治組織に於ける変化と共に重大な衝撃を,今日我々の家庭生活に与えっつある時期に生存している.
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