口絵
仂く母親達は育児をどうしているか
pp.2-4
発行日 1958年8月10日
Published Date 1958/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201690
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これは公団住宅に住む母親達が考え出した新しい協同育児の試みである.
一昔前だつたら新聞種になつた「共稼ぎ夫婦」も,今では全く普通の事柄になつた.ある人は家庭経済の為に,又或る人は生活を少しでも豊かにする為に又は,自分の仕事を長く続けたい為に,それぞれの理由で多くの女性が結婚しても職業を持ちつづけている.しかし夫婦だけの間はうまくいつている共稼ぎも,子供が産れると,多くの障碍が出て来る.それらを乗り越える為に7人の母親達は協同の育児を考えついた.1人の栄養士と,2人の保母に手伝つてもらつて8時から夕方7時迄の間留守を見てもらう事にした.そして,夫婦共に出はらつてしまう留守宅を利用して,育児所に当てた.1カ月づつ当番制で各家庭が,留守の間育児所になるわけである.そして保健所に連絡して保健婦さんにも何回か見廻つてくれるようお願いした.
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