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知識
X
,
K
,
P
,
O
pp.48-49
発行日 1957年11月10日
Published Date 1957/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201528
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いぼ
或る若い医者が手にいぼのある女性と結婚した.彼はいぼが果して伝染するかどうか実証する為に,毎晩妻の手を握つて寝ることにした.彼の根気の良さはほめられて然るべきであるが,何と彼の右手の親指にいぼが忽然と出現して来たのである.それは実に2年7カ月と4日目のことであつた,彼はそのいぼを大切に保存しているが,そのいぼの為に夫婦間は実に円満にいつている.
いぼがどうして伝染するか,現在尚不明であるが伝染することはどうやら確からしい.いぼの発生頻度は大体0.7乃至1%といわれているが,或る寄宿舎や孤児院に於ける統計では20乃至25%という数字が上つているところがある.そうなると明らかにいぼの流行乃至は伝染が可能であつたことになる.
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