講座
老人に多い眼疾患としてのそこひについて
鹿野 信一
1
1東大眼科
pp.28-32
発行日 1957年9月10日
Published Date 1957/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201486
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
老人に多い眼疾患として今回はそこひについて述べます.そこひという言葉はかなり屡々耳にする通俗的な言葉であり,その中には色々の疾患が含まれています.そこひを分けて,しろそこひ,あおそこひ,くろそこひに大別出来ます.その他にうみそこひ等の言葉もありますが之はしろそこひの別名であります.そこひというのは言葉で,外眼に著明の炎症様所見の様な変化のない場合につけられた名であります,言海の様な一般辞書にも,「外見変る所なくして,瞳子動かず物の見えざる眼病なり」となります.
Copyright © 1957, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.