--------------------
スクール・ナースの道を歩んで
藤原 仁子
1
1立教小学校
pp.66-68
発行日 1956年4月10日
Published Date 1956/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201163
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
私は,現在小学校で実際に学校衛生を担当している養護教諭です.一昨年の秋に保健婦学校を卒業したばかりの馳け出しで,この様な誌上に学校衛生に関する所信を述べさせていただくのは,甚だ面映ゆいのですけれど,この一年半の間に見た事,聞いた事,学んだ事,感じた事等を何となくつづらせていただきます.私の勤めている小学校は,男子ばかりの学童550名から成り,大学迄一環教育を行つている特殊な私立学校です.小学校には私の他に,良き指導者である先輩の養護教諭が居りますし,学院内には診療所があり,校医,歯科医その他沢山の人々が学校衛生を専門に担当している非常に恵まれた環境にありますから,他の機関で働いている方々とは自ら問題が異つて来ると思います.しかし公衆衛生看護の一分野として,学校衛生事業を円滑に行つて行こうとする目的は,皆様方と少しも変りのない事を信じます.学校内で保健行事を完全に行うためには,学校内の全職員の協力が必要なことは云うまでもありません.特に校長の理解が必要なことは申すまでもありませんが,この点私共の学校では主事が非常に理解あり,かえつて私共が鼓舞される程です.
Copyright © 1956, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.