COFFEE BREAK
汝の道を歩め
屋形 稔
1
1東新潟病院
pp.1343
発行日 1992年12月15日
Published Date 1992/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901364
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梅雨も明けてカッと真夏の太陽が照り始めた7月下旬.南国土佐は高知市で臨床病理学会の中国四国支部例会が開催された.この機会に例会長の佐々木匡秀教授から講演の依頼を受け,遙々と越後の国からとんで行った.というのは佐々木教授の用意した演題が「私の夢みた検査とは」というはなはだ難しいが魅力のある題であったことと,中・四国こそわが国で最初に検査を学問体系に取り込んだ草分け的な土地柄であったからである.
いうまでもなく県立山口大学時代に臨床病理学講座を開設し,のち川崎医科大学・学長になられた柴田進先生がその中心で,80歳近くの今日もかくしゃくとして会場に見えられ,はりのある声で特別講演もされた.中・四国には佐々木教授をはじめ息のかかった門弟が沢山おり,しかも杓子定規でなく個性的な人が多く,検査の世界で活躍しているのは周知のところである.
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