座談会
保健婦活動をよりよくするための保健所への註文(上)
石垣 純二
,
大津 秀子
1
,
金子 光
2
,
亀田 安子
3
,
山下 昇
4
,
箕田 あさの
5
,
栄田 幸江
6
,
聖成 稔
7
1東京都杉並西保健所看護係
2厚生省看護課
3川崎市中央保健所
4埼玉県所沢保健所
5厚生省看護課保健婦係
6千葉県松戸保健所
7厚生省保健所課
pp.46-54
発行日 1955年4月10日
Published Date 1955/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200939
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現在の保健所はどうなつているか
石垣 実はこの座談会のそもそもの因縁はですね.聖成課長に在るのでして昨年9月号に,"保健婦についての希望"という一文を発表された.私はそれを読んで最近これ位印象の深い文章はない.その第一は,保健婦が当面しているいろんな問題が十分に指摘されている.それから第二の点は,自分の預つている行政の欠陥をこれ程大胆不敵に認めた文章も少い.そういう点で役人の文章としては出色であります(笑声).それに対して11月号で亀田さんが"保健婦についての希望に答える"という華々しい文章をお書きになりました.その中で現在の状況に於ては最早手をつける余地は残されていないとすら考えられる.と書いておられます.然しそう悲観的敗北主義だけで済まされない問題ですので,今日は一つ徹底的に話合つて見まして,改善の余地がないものかどうか,あるとすれば,どいう手を打てばいいかということ,実は沢山聖成課長におみやげを背負つて帰つて貰おう,決して被告席に据えるという考えはないのであります.はじめに簡単に聖成課長から保鍵所の現況を話して頂きたいと思います.
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