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第8回公衆衞生学会研究發表論文抄録
龜田 安子
1
1川崎市中央保健所
pp.34-35
発行日 1953年12月10日
Published Date 1953/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200648
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試験地区に於ける衛生教育活動についての反省
保健所の使命が地域社会の健康管理にあることは明らかなことであり保健所のすべての機能がこの目的遂行の爲に有機的に運営されなければならぬことは云うまでもないことである.我々は常にこの目的に向つて努力しつつあるけれども,管内全地域に対して強力にしかも継続的に保健所活動を推進する前に,先ず管内に一小地区を選定して,そこに衛生教育,保健婦による戸別訪問指導及び地区住民の健康診断を実施して,衛生教育,保健婦のcase-workの効果判定を行い今後の保健所活動への指針を見出さんとして本年3月以来この試みを実施継続中であるので今回はその中間段階として現在まで纒めた結果について報告する.試験地区は川崎市街臨港よりの面積0.081平方粁,世帶数546戸,住民数2619人(昭和28年6月現在)の小地区であり主として工員住宅街であるが一部商店街を含んでいる.我々は次の樣な段階で地区活動を実施してきた.
1.保健婦の戸別訪問指導(世帶調査,母子調査を実施),地区検診までに219世帶の調査完了.
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