講座
結核の内科的治療
春木 秀次郞
1
1国立中野療養所
pp.6-10
発行日 1953年6月10日
Published Date 1953/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200523
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胸部外科療法の效果
現在肺結核の治療の中心となつておりますのは,肺結核の外科的治療であります。歐米で,こういう治療が一般に廣く行われて来ましたのは,1920年頃からであります。その後,外科的技術の非常な進歩は肺結核の治療効果に劃期的な成績をあげるようになりました。これは,單に狭い意味の枝術という事ばかりでなく,x線による診斷の進歩,ペニシリン殊にストレプトマイシンの發見,気管枝内麻醉と輸血の應用等の綜合的結果であります。
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