綜説
結核患者の食餌に就いて
春木 秀次郞
1
1中野療養所
pp.1-7
発行日 1957年6月15日
Published Date 1957/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201832
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健康者に対する食餌は食慾,空腹感,収入,嗜好等に従つて食物の量や質が選ばれている。然し病人の場合には各々の病状によつて食物の種類や量を定める事が重要な意味を持つことになる。病人は各器官の機能の外,新陳代謝,栄養状態が病気の種類とその程度によつて多かれ少かれ障害を受け変化している。故に食物の種類,量の選択にはこのような正常と異つた状態に順応するようにし,これによつて病体の負担を軽くし同時に健康の恢復を助けるようにしなければならない。
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