講座
結核の診斷
渡邊 博
1
1結核予防会第一健康相談所
pp.14-17
発行日 1953年4月10日
Published Date 1953/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200486
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結核を正しく診断するためには,判断の材料となる色色な素材をあつめなければならない.医師は易者とちがつて,患者が前にきて,だまつてすわればピタリとあてるういう器用なまねはできない.もつとも,よくは知らぬが,易者といえども,客の顔貌,骨格,動作,服装などを参考にして,あたらずといえども遠からず式の答えを出すのであろう.
医師も視診を大切な診断の要素と考えている.病気によつては,一見しただけで,病気の種類や,その程度までわかることがある.昔はこれを名医としていた.
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