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私達の聲
三木 シヅエ
pp.37-40
発行日 1952年2月10日
Published Date 1952/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200231
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どんなにつたなくても一つの生命をもち,それを絶對として育成することにあらゆる努力をさゝげ,自己を通じて社會につくし,社會につとめることによつて自己を育てるというのが人間一生の悲願ではないだろうか。
限りない過去から悠久の未來への時の嵐の中に,かつ浮びかつ消えるうたかたのように短かい人生を私達は生きて行く。短い,しかしそれだけに尊い生命この永遠の歴史の中に生きてきた事實,そこに自覺を集中して眞實の幸福に生きて行きたいとねがう。
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