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日本人の壽命は何處まで延びるか
渡邊 定
1
1厚生省統計調査部
pp.6-12
発行日 1951年9月10日
Published Date 1951/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200135
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昭和25年の日本人の平均壽命(生れた時の平均餘命)は男兒は58.0年,女兒は61.4年となつて,これを第二次世界大戰前で一番死亡率がよかつた昭和10年の平均壽命に比べますと,男兒で11.1年,女兒で11.8年延びたのであります。しかも,戰後の國民生活窮乏4カ年間で男兒は8年,女兒は7.4年も延びました。誰しも起す疑問は,どうしてそんなに,すばらしい勢いで短命の日本人の壽命が戰後に急に延びたのか,一體この調子で行くとどの位のびるのか,外の國民と比べてどんな位置にあるのかの疑問でありましよう。
そこで,本誌編集同人から表題のように「日本人の壽命はどこまでのびるのか」の課題で何か書くようにとの注文であります。
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