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延びた妊娠
pp.56
発行日 1955年9月1日
Published Date 1955/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200919
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延引した胎児成熟の問題は屡々産科医等を惑わすものである.そしてどの位子宮内で長く妊娠の儘止まつていたかの問題も法医学上の重大な懸案となつている.最近之に就て英国の産科医H. J. Burrows博士が著書を出して話題を賑わしている.
同博士によると人でも妊胞した卵で遷延して赤着床であつたことを数例認めている.生物学者は或る期間卵芽胞は生存の為に子宮に即時附着を必ずしも必要としないことを指摘した.此観察をするのに適切である大部分の実験は齧歯類で為されたものであつた.
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