結核特集
結核と社會
山高 しげり
pp.20-23
発行日 1951年5月10日
Published Date 1951/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200080
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
"今日は,保健婦ですが……"と訪れると"あ保檢員さんなら,うちは用はありませんから"とことわられたという初期の話は,もう二昔も前のことで,正に日本保健婦史の神話時代といえるでしようが,この歳月の間に結核という病氣の上に示された治療上の進歩の跡もいちじるしいものがあることは,本誌をひもとくほどの人々ならば,よく知つておられるところでしよう,しかしながら,初期の時代の保健婦さんがそうであつたと同じく,今日なお保健婦さんの仕事の上に,この病氣は密接な關係をもつているのではないでしようか。
"結核と社會"これはなかなか面白いテーマです。そしてこれはずい分いろいろの角度から眺められると思いますが,私は私なりに1個の婦人運動者として取り上げてみたいと思います。
Copyright © 1951, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.