発行日 1949年9月1日
Published Date 1949/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210250
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近代文明は分業による協同が個人の同一の能力の協力よりも,幾何級数的に強力であることを教えて來た。医療の分野でも同様に分業化し,古くは全く一医師の力のみで診療が行われたものが,現在では数十種類の専門家の協力によって診療能力を向上して來た。
病院という医療機關は,その医療の能力を結集させた機關である。この機關に備わる分業的な高度の診療施設は,そこに働くいろいろの分業的な専門家の手によつて,高度の医療能力を発揮することが出來る。即ち病院というものは,最高の能力を発揮しうる医療機關である。
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