書評
—光田 健輔著—回春病室(救癩50年の記録)/—國立清瀬病院長 島村喜久治著—「結核の正しい治し方」—新しい療養と看護の實際
pp.39-40
発行日 1951年2月10日
Published Date 1951/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200036
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著者光田健輔氏はその生涯の50年間を或は國立らい療養所全生園に又長島愛生園に園長として終始一貫救らい事業に挺身されて來た文字通りこの道の草分けであり昭和23年には社會事業功勞者として表彰され又最近には朝日賞の恩典にも浴されている。
この本を通讀して先ず最初にうける印象は活字に或は行間ににじみ出でいる著者のあふれ出る人間味であり,從つて又それからふえんしてくるものとしてこの著書が決して單なる救らい事業の記録ではなくしてわかりやすい人生哲學書でもあるという點であらう。
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