文庫の窓から
萬病回春(2)
中泉 行信
1
,
中泉 行史
1
,
斉藤 仁男
1
1研医会
pp.1110-1111
発行日 1980年7月15日
Published Date 1980/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208164
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この様に本書はことごとく内経の要旨,「素問」,「霊枢」を初め,劉完素,張従正,李東垣,朱丹溪ならびに儒医の諸書の法を基礎として,多くの医家の秘方もとり入れ,さらに自己の経験を加えて,脉訣,病論,治法,方薬の順に記述し,分類法も内容についても詳細で初学者にとっては恰好の指南書であり,既成の医家にも切要の医書とされた。
「萬病回春」の編集者龔延賢(江石,金溪の人,字は子歳,号は雲林,)は大変秀才で,父の龔信(字を瑞芝,号は西園)も医者であったといわれ,「古今医鑑」(8巻)等を撰した。廷賢の撰著には「萬病の回春」の他に次のもの等が知られている。
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