特集 保健師基礎教育の現在
調査報告から見えてくる「いまどき」の地域看護学教育
金川 克子
1
1石川県立看護大学
pp.1116-1120
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100213
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
揺らぐ保健師教育
筆者が保健師の基礎教育に常勤として関わったのは,東京大学医学部健康科学・看護学科に赴任した平成4年からのことである。しかし,看護教育の基礎教育(短大看護学科)に身を置くようになった昭和47年に,1年コースの保健師養成学校の非常勤講師をする機会を得,それをきっかけとして看護師教育と保健師教育の特徴やあり方について考えるようになった。
当時,私なりに思ったことを端的に言う。看護師教育の主眼は,病める患者を対象に看護上の問題を明らかにし,看護計画を立て患者とのよきコミュニケーションを持ちつつ,実践,評価をしていく一連の過程を展開し,患者の健康回復,日常生活への適応を図っていくための方法や技法の習得にある。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.