特集 健康日本21地方計画にはユニーク事業がいっぱい!
メディアを活用した健康日本21の実践―住民参加型活動の支援的環境づくり
五十嵐 直子
1,2
1新潟県糸魚川健康福祉事務所
2現 上越健康福祉環境事務所
pp.586-591
発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100115
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糸魚川健康福祉事務所は,新潟県の西南に位置し,日本海に沿って西は富山県,東は長野県と接した1市3町を管轄しています。新潟県では,平成14年度から県の保健所と福祉事務所が統合され,糸魚川保健所は糸魚川健康福祉事務所と名前が変わりました。当事務所管内は,面積812.17km2(山林原野率92.0%),人口5万5831人(高齢化率28.4%,平成13年10月1日現在)で,海岸と河川沿いにわずかな平地があるほかは山間豪雪地であり,高齢化の進行は国・県の平均を上回って進行している地域です。
健康日本21では,健康づくりを支援するための環境整備の必要性,多様な実施主体が連携のとれた効果的な取り組みを実施する重要性が指摘されています。また,地域で健康日本21を推進するにあたっては,住民,健康に関連する多様な関係機関,関係団体などの参加を得て地方計画を策定することが必要であるといわれています。しかし,当事務所管内4市町では,「健康日本21の推進といっても,具体的に何をすればよいのか」「さまざまな計画書がすでにあるなかで,健康日本21地方計画を策定する意味はどこにあるのか」といった声も聞かれ,健康日本21への取り組みは遅れていました。
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