連載 めざすは正義の味方 月光仮面 福祉の現場から・2
社会人で学生ということ
内山 智裕
1
1埼玉県立大学保健医療福祉学部社会福祉学科
pp.457
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100086
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社会人入学。生涯教育のこの時代,さほど珍しい話ではないかもしれない。私が入学した保健医療福祉学部社会福祉学科には,私を含め3人の社会人が入学した。40代主婦,30代主婦,に続いて20代独身の私。それぞれが思うところがあっての入学だ。47人中3人。多いのか少ないのか…。
私は7年ほど社会人として働き,こつこつとためた貯金でなんとかなるだろうと入学を決意した。しかし,予想以上に出費は嵩む。時間を工面してアルバイトをしながらの学生生活。当初は大学の近くにワンルームを借りて生活する予定だったが,ひとまず親戚の家に間借りすることに決めた。家賃は出世払いにしてもらった。それでも,食費や交通費,交際費,教科書代や書籍代は馬鹿にならない。2年間は何とかやりくりできると踏んでいた貯金は1年を待たずに底をついた。
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