連載 西村かおるの訪問看護留学記—英国編・20
史上初のストに揺れる英国看護界(前編)
pp.824-827
発行日 1988年8月1日
Published Date 1988/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923162
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新聞も1面トップで報道
1月8日の朝,いつもどおり何気なくラジオをつけた私の耳に,ノース・マンチェスター・ゼネラル病院の看護婦が24時間のストに入ったというニュースが飛び込んできた.それは寝起きの悪さは超一級と言われる私を一発で目覚めさせる効果を持っていた.思わずラジオにかじりつき,すぐにテープを用意する.当然,マスコミも特集番組を組むはずだと思ったからだ.そしてあわてて,新聞スタンドに飛び出した.どの新聞も1面トップの見出しでナースのストを報道している.全く,これは大事件なのだった.
英国病の一部とされるスト.事情がよくわからない海外の人には,看護婦がストしたって何がニユースなの,と思うかもしれない.確かに私だってこの国に来てからストというものにだいぶ慣らされたのは確かだ.
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