学生の広場
事例を通して振り返る患者とのかかわり—患者を“受容”し,“共感”する姿勢
上廻 裕子
1
1東京都立松沢専門学校
pp.908-913
発行日 1986年8月1日
Published Date 1986/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923081
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
広辞苑によると“受容”とは‘受け入れてとりこむこと’と説明されている.また,ジョイス・トラベルビーは‘看護者が患者の行動特徴を熟考,判断し,患者の言う事を批判せず受けとめる.患者に対し是認を示すことである1)’と述べている.
また,“共感”については,広辞苑によると‘人の考えや主張に自分も全く同じように感ずること.同感’と説明されており,トラベルビーは同感について‘看護者が患者の苦悩に入りこみ,参加し,それによって苦悩をひとりで背負うことの重荷から患者を救おうとし,そのために行為を始めることである2)’と述べている.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.