特集 末期肺癌患者とのかかわり方を考える
強い呼吸困難を訴え安楽を求める高齢患者とのかかかわりを振り返って
菊地 千代美
1
,
下舞 ひとみ
1
,
濱地 範子
1
,
阿部 智聰
1
,
藤井 昌子
1
1大阪府立成人病センター呼吸器内科病棟
pp.1373-1377
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920949
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はじめに
肺癌は年々増加の傾向をたどり,70歳以上の年齢層に著しい増加がみられている.
当院呼吸器内科は病床数は36床で,疾患のほとんどが肺癌であり,65歳以上の高齢患者の占める割合は50%に達している.手術不適応の肺癌では,抗癌剤や放射線治療の内科的な治療が行なわれ,病状の進行に伴って対症療法に依存することになる.
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