特集 褥瘡裁判が看護に問いかけたもの
インタビュー/問われた看護の責任とは—第一審原告側証人,氏家幸子氏に聞く
吉見 輝之
pp.884-888
発行日 1986年8月1日
Published Date 1986/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923077
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──いわゆる‘褥瘡裁判’の和解が成立したわけですが,原告の来本さんにうかがったところ,訴えた直接の動機は,O医師が脳卒中の初期治療を充分に行なわなかったことにあったようです.それが裁判の途中で,褥瘡を作った看護の手落ちが問われていった.しかし,だから看護が問題ではなかったと言って片づけるのではなく,看護の責任が裁判で問題になったということは,看護の専門性に期待されている結果だ,と受けとりたいですね.このことについ立は,先生も証人となる理由として,公判の席で述べていらっしゃいましたね.
氏家 はい.
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