特集 非言語的コミュニケーション—言葉が使えない患者とのコミュニケーション
患者のわずかな表出をどう読み取っていくか—神経難病の患者とのかかわりを通して
木村 和子
1
,
田中 征子
1
,
岩城 好江
1
1北祐会神経内科病院病棟
pp.1236-1241
発行日 1985年11月1日
Published Date 1985/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923050
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
当院は,パーキンソン症候群,ALS(筋萎縮性側索硬化症),SCD(脊髄小脳変性症)等の神経難病を主なる疾患対象として治療しているため,言語障害を有する患者が多く,発症後長期経過の中では,言語機能が全く失われる状態となり,コミュニケーションにおいて,非言語的手段を用いている患者が常時40%を占めている.
私たちは,これらの人々とよりよいコミュニケーションが持てるような手段の開発,活用,効果性を図る努力をし続けてきた.その過程の振り返りを看護婦自身の問題にもふれながら,第15回日本看護学会成人看護学会で発表したが,今回,再度看護婦の内面性について,事例を通して考えてみた.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.