痛みの臨床・10
痛みの治療理論
中島 美知子
1,2
1ニューホープ・ペインセンター
2オリブ山病院
pp.209-212
発行日 1985年2月1日
Published Date 1985/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923033
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これまでの9回の連載を振り返ってみよう.まず痛みを歴史的にみれば,痛みは宗教・神学・哲学から解剖学・生理学・化学等々にまで至る広範な問題であることが明らかになった(第1回).
治療史的には,長年にわたる急性痛の克服(第2回)から,現代では慢性痛への挑戦に力点が移り,痛む人の全人格を扱うことが要求される時代に入っている(第3回).これは,必然的に痛みの定義そのものの変革が要求されていることをも意味する.
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