グラフ
「看護婦さん,待っとったが」—心筋梗塞を繰り返している患者への訪問看護
若宮 美和子
1
,
本誌
1富山医療生活協同組合富山診療所
pp.136-141
発行日 1985年2月1日
Published Date 1985/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923019
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‘診療所の看護婦さんは,うちわみたいに思っとるから’心筋梗塞を2度も起こし,救急車で病院に運ばれ,やっとのことで命をとりとめた経験のあるTさんは,つらい入院生活から自宅で療養生活を送れるようになった安心感からか,訪問看護婦に語りかける言葉のはしから笑みがこぼれる.
Tさんの入院生活は,必ずしも満足いくものではなかったようである.2度目の入院時,胸痛や悪心・嘔吐の原因が精神的なものと診断されたことについて強い不満を持ち,それが解消されないまま退院となってしまった.3度目の入院の時も,安静度Ⅰ,Ⅱの繰り返しの中で,リハビリテーションもあまり進まず,外泊負荷後そのまま退院となっている.
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