ホスピスからのレポート 続・死にゆく人々のケア・2
ホスピスの日々
柏木 哲夫
1
1淀川キリスト教病院
pp.202-207
発行日 1985年2月1日
Published Date 1985/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923032
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ホスピスの働きを短く,しかも的確に定義することは難しい.全米ホスピス協会が出した,ホスピスの定義に関する草案によると,‘ホスピスとは,末期患者とその家族を家や入院体制の中で,①医学的に管理するとともに,②看護を主体とした継続的なプログラムをもって支えていこうとするもの.③様々な職種の専門家で組まれたチームが,ホスピスの目的のために行動する.その主な役割は,末期ゆえに生じる症状(患者や家族の肉体的・精神的・社会的・宗教的・経済的な痛み)を軽減し,④患者と家族を支え励ますことである’となる〔詳細については,コーヘン著,斎藤・柏木訳“ホスピス”(医学書院)を参照されたい〕.
このホスピスの定義は分かりやすく,また要点を網らしている.この定義によれば,ホスピスの働きは以下の4点に要約される.
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