続・ホスピス アメリカ合衆国の末期医療の現場報告・1
聖ロカ病院のホスピス—プログラムとしてのホスピス
柏木 哲夫
1
1淀川キリスト教病院精神神経科
pp.82-86
発行日 1982年1月1日
Published Date 1982/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919451
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はじめに
1981年の夏,アメリカ合衆国(以下,アメリカ)東部のホスピスを数か所訪れる機会が与えられた.1979年と1980年の2度にわたり,イギリスのホスピスを視察してきた筆者にとって,イギリスとアメリカのホスピスの差を知りたいという思いが自然にわいてきた.
長い伝統をもつイギリスには50ばかりのホスピスしかない.それに比べて,ホスピスの考えが導入されてまだ数年しか経過していないアメリカにおいて,既に500以上のホスピスがあるといわれているが,この数字からだけみても両者間に差があることが予想される.
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