連載 研修おたく海を渡る・19
ホスピス
白井 敬祐
pp.1393
発行日 2007年7月10日
Published Date 2007/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102855
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この間,1年前にオープンしたばかりの近所のホスピスに見学に行ってきました.これは「elective」と呼ばれる選択ローテーションの一環です.緩和医療に興味をもち,がんの世界に進んだ僕にとっては待ちに待ったローテーションです.優しい声の持ち主であるホスピス担当医の姿を想像しながら,車を走らせました.もともとチャールストンは田舎なのですが,その中でもさらに緑の多い少し奥まったところにそのホスピスはありました.
聴診器をぶら下げて見学に行ったのですが,いったん中に入るとなんとなく不釣り合いな気がして,白衣とともに車に置きに戻りました.先生を探してきょろきょろしていると「あなたが来ることは聞いていたわよ」とスタッフの女性が部屋を案内してくれました.
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