特集 癌治療に伴う副作用との闘い
抗癌剤の副作用に苦しむ小児の看護—心室中隔欠損および大動脈弁閉鎖不全を持つ患児の急性骨髄性血病寛解導入の事例から
渡辺 園子
1
,
竹ノ内 伊津美
1
,
米沢 礼子
1
,
四元 和代
1
1神奈川県立こども医療センター幼児内科病棟
pp.178-184
発行日 1985年2月1日
Published Date 1985/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923027
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
近年,種々の抗癌剤の開発により,小児白血病の化学療法には目覚ましい発展がみられる.
当センターにおいては,現在,急性骨髄性白血病(以下AML)寛解率90%の実績があり,長期生存例も増加している.抗癌剤の副作用のひとつに感染の問題があるが,治療には補助療法が行なわれる.それ以前の予防としての管理方法の改善および向上により感染率は低下し,寛解導入中に感染のため死亡する例がまれになった.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.