特集 癌治療に伴う副作用との闘い
癌との闘いは副作用との闘い—抗癌剤の副作用によると思われる激しい症状を呈した患者の看護
入舟 紀子
1
,
安部 幸子
1
,
大町 和子
1
,
大野 康子
1
1国立病院九州がんセンター
pp.147-153
発行日 1985年2月1日
Published Date 1985/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923022
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はじめに
当院では,年間約30人の悪性リンパ腫患者が入院している.治療は化学療法を主体とし,放射線療法,外科的療法が行なわれている.
今回,26歳の女性(Sさん)で,悪性リンパ腫により,扁桃,卵巣,外陰部の病変と髄膜浸潤が出現した患者を看護する機会が与えられた.この患者は特に化学療法による副作用が著しく,脱毛,頭痛,顔面神経麻痺,言語障害などを呈し,末期には心因反応まで起こしてしまった.
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