特集 癌治療に伴う副作用との闘い
癌治療に伴う口内炎の治療
水野 明夫
1
1浜松医科大学医学部・歯科口腔外科学講座
pp.154-158
発行日 1985年2月1日
Published Date 1985/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923023
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
頭頸部領域,殊に口腔およびその周辺領域に発生した悪性腫瘍に対する治療法には,外科療法,放射線療法,化学療法があり,これらが単独に用いられるか,あるいは併用されて治療が行なわれる.この際,放射線療法および化学療法の副作用として口内炎がしばしば発症する.一方,頭頸部以外の全身他領域の悪性腫瘍の治療として化学療法が採用された場合においても,その副作用として口内炎が発症することが多い.
本稿では,これらの放射線療法に関連する口内炎(放射線性口内炎)および抗癌化学療法に関連する口内炎について記述する.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.