外来看護 塩田医院における実践報告・6
処置室—看護活動のメインの場・2
阿部 れい子
,
中山 英子
pp.709
発行日 1983年6月1日
Published Date 1983/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922988
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グレイの縦ブラインドのすき間から閑静な住宅群が遠望できる広い処置室のあちこちで,私たち看護婦は今日も患者の訴えを詳しく聞き取ったり,各種の検査を慎重かつ手際よく進め,保清や生活指導などのケアを行ったり,相変わらずフル回転で忙しく働いている.
当院にはそれぞれ内科と小児科を専攻するご夫妻の医師を目がけて大勢の患者が殺到するので,処置室に呼び入れられる患者も老若男女が入り交じり,診療時間中は絶え間なく混雑する.疾患も急性・慢性と多種多様だが,なるべく入院させぬよう高度の医療を提供してプライマリケアの担い手の役割を果たすとの基本方針に心から賛同する私たちは,患者のニードをより一層満たすべく,時には即戦即決の対応により,ある時はジックリ個別的な看護計画を立てては具体的ケアの提供に夢中で努力しているというのが現実の姿だ.
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