癌医療最前線 国立がんセンターにおける癌医療・6
肝臓癌の手術療法
pp.604-607
発行日 1983年6月1日
Published Date 1983/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922964
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肝臓癌
肝臓癌は我が国では胃癌・肺癌についで多い癌で年間1万人の死亡例が報告されている.肝臓癌には上皮性腫瘍の原発性肝癌,そして非上皮性腫瘍があるが,後者はまれで前者が臨床上重要である.
原発性肝癌には肝細胞癌と胆管細胞癌および両者の混合型がある.このほか小児に特有のものとして肝芽腫がある.肝細胞癌と胆管細胞癌の比率はほぼ10:1である.日本の肝細胞癌は肝硬変(特に肝炎後性)に続発して発生してくることが多いため,肝硬変患者の定期的追跡が肝細胞を早期発見するポイントである.
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