インフォメーション 新しいナーシングケアのために
集学的治療
末舛 恵一
1
1国立がんセンター病院
pp.503
発行日 1983年5月1日
Published Date 1983/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922938
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集学的治療という言葉が,癌の臨床や研究の分野で次第に広く使われるようになっている.1970年代の中ごろから,アメリカでMultidisciplinary Treatmentという術後が使われ始め,これを集学的治療と訳したのは国立がんセンター総長・石川七郎である.
極端にいえば,20年,30年前には患者が内科医を訪れれば癌の薬,つまり化学療法で治療されてしまう.外科に行くと,何が何でも手術で治療しようとする.放射線科に行けば放射線をかけられてしまう,というような状態があった.
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