ナーシング・ダイアグノーシス・2
いつも悪いことは医師のせいと言うけれど
中木 高夫
1
,
ナーシング滋賀'83
1滋賀医科大学第2内科
pp.490-491
発行日 1983年5月1日
Published Date 1983/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922935
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医師のプロセスをちょっとのぞいてみよう。
医師の場合,広くいきわたっている考え方は‘診断と治療’という方法論です.この方法論をもう少し詳細に眺めてみましょう(図1).
医師は患者を前にして,まず問診によって患者自身や家族から,いろいろと病気に関係のありそうな話や患者の目ごろの生活態度,また病気によってそれがどのように変化したか,ということなどを聞き出します.患者プロフィール,主訴,現病歴,既往歴,家族歴,システムレビューなどがこれに当たります.こうした問診をもとに,ある程度,身体のどこが悪いのか想像しながら,順序だった全身の診察を行います.このような作業をデータベースの収集と呼びます.
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